Zレーシックとの違い
先日、検査を担当した患者さんにこんなことを聞かれました。
「Zレーシックとこちらのレーシックはどう違うんですか??」
う~ん。かなり違いますねぇ。
ということで、今回は
『Zレーシック』についてのお話です![]()
まずはレーシックについての復習から。
レーシックの手術の流れは、大きく分けて3段階です。
① 点眼麻酔を行う
② イントラレーザーで目の表面にフラップ(ふた)を作成する
③ エキシマレーザーを照射して屈折(近視や乱視)を矯正する
という流れになります。
ここで大事なのは、レーシックは、
“②のイントラレーザーと③のエキシマレーザーの組み合わせ”で
術式の名前が変わるということです![]()
例えば…
アイレーシックという手術では、
イントラレーザー:イントラレース社のFSレーザー
エキシマレーザー:VISXのレーザー の組み合わせ
プラチナイントラレーシック(当院)では、
イントラレーザー:イントラレース社のFSレーザー
エキシマレーザー:アレグレットのレーザー の組み合わせ
といった感じになっているんです。
つまるところ、このレーザーの組み合わせでいろんな手術の
名前ができているわけです。
さて、ではZレーシックはどうかと言うと、
イントラレーザー:ジーマ社のフェムトLDV(ダヴィンチ)レーザー
エキシマレーザー:アレグレットのレーザー
という組み合わせになります。
Zレーシックというのは、このZiemer社の頭文字からきているんですが、
実はこのレーザー、あんまりよろしくないんです。。。
フェムトLDVについてまとめてみました。
【メリット エネルギー発生量が少ない コストがあまりかからない 】
【デメリット イングロースという合併症が起きやすい
照射中の状態をモニターで確認できない】
ってな感じですが、聞きなれない言葉、でてきましたね。
「イングロース」
=上皮迷入と言って、フラップの上を覆うはずの上皮細胞が、フラップの下に
入り込んでしまう術後合併症。
このイングロースに関しては、また後日詳しくお話します。
このイングロース、ドクター側からもできるだけ起こってほしくない合併症で、
難治性のものになると、除去しても再発を繰り返したりする、
やっかいなやつなんです![]()
フラップ作成でフェムトLDVレーザーを用いると、イングロースが
発生しやすくなります。。。
そのメカニズムとしては、
フェムトLDVレーザーでは、フラップのエッジ(端の部分)の角度があまりつけられず、
なだらかな状態になるからです。
それに比べ、イントラレースFSレーザーであれば、エッジ部を直角か、
それ以上の角度をつけることができ、これによって、
イングロースの発生をかなり抑えることができます![]()
Σ( ゜Д゜)スゲッ!
レーシックはフラップの出来次第で術後の回復具合が決まり、
エキシマレーザーの照射具合で術後の見え方が決まります。
つまり
イントラレーザーでいかに良いフラップを作るかというのは
非常に重要なことなんです。
フェムトLDVは確かにエネルギー発生量が少ないので、エネルギー発生に関する
炎症などは抑えられますが、他の合併症の可能性が増えてしまっては、
なんというか、本末転倒です![]()
そして実際にオペをしているドクター陣からも、
「Zはねぇ~、あんまり…」
という話も聞きます。
フェムトLDVよりもイントラレースの方が優れていることは、
SBC新宿近視クリニックだけでなく、神戸クリニックでも
考えていることで、HPで比較して載せています。
(詳しくは→こちら
実際の機械を導入しているところも少ないですしね![]()
さらにこのフェムトLDVに関しては、アメリカのFDA(厚生労働省のようなもの)
の認可がおりていません。
これはかなりの毒舌というか、内部事情になってしまいますが、
○川近視クリニックでは、このあまりコストのかからない術式(Zレーシック)を、
かなり高い値段に設定しています![]()
![]()
![]()
本来、このような安くできる手術こそ、
低価格で皆様に提供するべきであるのに、です。
理由は当然のことながら、
『単価が安いから、高くすればするだけ利益も高くなる』
です。
Zレーシックを完全に批判するわけではありませんが、
ドクターの手術のしやすさ、合併症の可能性、それから、
稀に起こるフラップトラブル、様々なことを考えると、
やはりフラップ作成は、
イントラレース
でしょうね![]()
![]()
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コメント
このZレーシックの話おもしろいですね~
使ってるレーザーの組み合わせに違いがあるとは・・・
レーシックに限らず術後合併症というのは怖いものです。下手したら失明につながりますからね
なるべくそういう危険を回避するように心がけている印象を受け、そういった姿勢が患者さんの信頼を得られると思いました。
僕は書かれている内容の違いについてはかなり分かりやすかったですが、
これを患者さんに説明するのは難しいだろうと思いました。
でもま、みにどらは説明するの得意だろうから、そつなくこなしたでしょうね
ウチは高齢で耳が遠い人をよく相手にするので、一度の説明でなかなか伝わらないことが多いです。
だから、理解力のある人を相手にしたときは楽で涙出そうになります
検査の説明してもわからなそうな人を検査のオーダーだすのは止めてほしいものです。
90歳越えとかマジで限界突破だから
オラも限界突破しちゃうよ
投稿: 10-RU | 2010年4月 7日 (水) 23時02分